猫の健康チェックガイド!見逃してはいけないサイン

診察される猫 健康・病気

はじめに

猫は体調が悪くてもギリギリまで隠す習性があり、飼い主が気づいたときにはすでに症状が進行していることも少なくありません。そこで今回は、猫の健康管理の基本と、見逃してはいけない体調不良のサインを紹介します。

1. 猫の健康チェックポイント

日常的にチェックしておきたいポイントは以下の通りです。

食欲
急に食欲がなくなったり、逆に異常に食べるようになったりしていないか?

水分摂取
極端に水を飲む量が増えたり減ったりしていないか?

排泄
トイレの回数や便の状態に異常はないか?

体重
触ったときに痩せすぎていないか、太りすぎていないか?

毛並み・皮膚
毛がパサついていたり、フケが増えていないか?

目・鼻・口
目ヤニや鼻水が出ていないか?口臭がきつくなっていないか?

動き
いつもより元気がない、または異常に興奮していないか?


2. 病気のサインと考えられる病気

猫の病気のサインには様々なものがあります。以下のような症状が見られたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。

① 食欲がない・急に食べなくなった

考えられる病気

  • 口内炎・歯周病
  • 胃腸炎
  • 腎不全
  • 肝疾患
  • ウイルス感染症(猫カリシウイルスなど)
ことら
ことら

口臭がきつかったみたいで、お医者さんに嗅いでもらったら、「高齢猫はこんなもん」って言われたの…

② 水を大量に飲む・飲まなくなる

考えられる病気

  • 糖尿病
  • 慢性腎臓病
  • 甲状腺機能亢進症

③ 下痢・便秘・血便

考えられる病気

  • 食物アレルギー
  • 消化器系の炎症(腸炎、膵炎)
  • 腫瘍(大腸がん など)
  • 寄生虫感染
konpei
konpei

オイラは下痢が頻繁で、病院行って何回も薬貰ってるけど、繰り返すねん。だから今度う〇こ提出してアレルギー検査してもらう事にする。

④ おしっこが出にくい・血尿がある

考えられる病気

  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 腎不全

⑤ ぐったりして元気がない・動かない

考えられる病気

  • 貧血
  • 心疾患
  • 中毒(タマネギ、ユリなどの有害植物摂取)
  • ウイルス感染症(猫白血病ウイルスなど)

⑥ 目ヤニ・くしゃみ・鼻水が止まらない

考えられる病気

  • 猫風邪(ウイルス性上部気道感染症)
  • アレルギー
  • 鼻炎

⑦ 体を異常にかゆがる・皮膚に炎症がある

考えられる病気

  • 皮膚炎(アレルギー性、真菌性)
  • ノミ・ダニの寄生
  • 甲状腺機能異常

2. 猫がかかりやすい病気とそのサイン

🐾 腎臓病(慢性腎不全)

サイン

  • 水をよく飲む、おしっこの量が増える
  • 食欲が落ちる、痩せてくる
  • 口臭がきつくなる

対策

  • 早期発見が重要!定期的な血液検査を受ける
  • 水分をしっかり取らせる(ウェットフードを活用)

🐾 泌尿器系の病気(膀胱炎・尿路結石)

サイン

  • トイレに行く回数が増えたが、ほとんど出ない
  • おしっこをするときに鳴く
  • 血尿が出る

対策

  • 水分補給をしっかりする
  • 高マグネシウムのフードを避ける
ちくわ
ちくわ

冬に水分を取り忘れてたら膀胱炎になったにゃ。トイレに行って座っても何も出てなくてまたすぐトイレ行く子は膀胱炎の可能性高いにゃ。

🐾 口内炎・歯周病

サイン

  • 口を痛がる、よだれが増える
  • ご飯を食べるのを嫌がる
  • 口臭が強い

対策

  • 定期的に歯をチェックする
  • 歯磨きやデンタルケアを取り入れる

🐾 猫風邪(ウイルス性鼻気管炎・カリシウイルス)

サイン

  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 目ヤニが増える
  • 食欲が落ちる

対策

  • ワクチン接種をする
  • 室内の温度管理をしっかりする
ことら
ことら

あたいはウイルス性鼻気管炎もってたの。ストレスが溜まると症状が出てきて、部屋中、鼻水まみれにしてあげたわ。お医者さんは母子感染って言ってた…


3. 猫の健康を守るためにできること

🏥 定期健診を受ける

年に1回は健康診断を受けるのが理想です。7歳を超えたら半年に1回に増やすと、病気の早期発見につながります。

🐟 バランスの取れた食事を与える

  • 質の良いキャットフードを選ぶ(AAFCO基準をクリアしているもの)
  • 年齢や体質に合ったフードを選ぶ
  • ウェットフードとドライフードをバランスよく与える

🚰 水分をしっかり取らせる

  • 新鮮な水をいつでも飲めるようにする
  • 自動給水器を活用する
  • ウェットフードを取り入れる

🏠 ストレスのない環境を作る

  • 静かで落ち着ける場所を用意する
  • 適度に遊んでストレスを発散させる
  • 他の猫との相性に注意する

まとめ

猫の健康管理は日々の観察がとても大切です。ちょっとした変化に気づくことで、大きな病気を未然に防ぐことができます。「いつもと違うな?」と感じたら、早めに獣医さんに相談しましょう。愛猫と長く健康に暮らせるように、しっかりケアしてあげてくださいね!

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