もう“ひっくり返る”けど、味気ない
この頃には、
カードを置くとちゃんとひっくり返るところまで出来ていた。
ただ──
一瞬すぎる。
カチッ、スッ……終わり。
動いてはいる。
でも、気持ちよさが足りない。
プレイヤーがカードを置く余韻とか、
カードが戦ってる**間(ま)**とか、
そういう“タメ”が欲しくなった。
自分の中で、イメージはちゃんとあったから、
ChatGPTに伝えてみる。
「反転はできてるけど、もっと“考えてる感”とか“じわっとひっくり返る”の欲しい」
すると数秒後には、
アニメーション+ちょいディレイのコードが返ってきた。
試すと──
「おお…それっぽい。」
動きに気持ちが乗ると、一気にゲームらしくなる。
勝敗判定の追加。そして、地獄の難易度
続けて、勝敗も実装してもらった。
ひっくり返した枚数が多い方が勝ち。
その判定が出て、初めて**“ゲームした”感**が出てくる。
……が、ここで問題。
CPUがクソ強い。
こっちが出した瞬間、
最適手を即打ち返してくる。
いつの間にか僕、ゲーム作りながら自分のゲームに負けまくる状態。
初戦からボコボコ。
「いや、ちょっとは手加減しろや…」って思うくらい。
画面に向かって独り言。
「お前、勝ちに来るな。楽しましに来い。」
正直ちょっと腹立ったけど、
“負けるゲーム”はちゃんと作れてるってことでもある。
自分は水色、敵はピンク、カードを返されると相手の色になる。御覧の通りピンクだらけ。

この時に学んだこと
- 技術が出来上がると、次は“気持ちよさ”の調整が始まる
- AIは優秀すぎると、ただムカつく
- ゲームバランスはコードより難しい
そしてひとつ確信した。
「ゲームって、“動く”より“楽しい”の方が難しい」
ここからCPUのクセをつけたり、
あえてミスさせたり、
人間らしさを入れていくフェーズに突入する。

